一人暮らしで家(賃貸)の鍵をなくした時の行動と解錠方法【経験談】

家(賃貸)の鍵をなくした直後に確認したいこと

管理会社や大家などから事前に伝達されている場所へ連絡を取る

例えば建物全体の設備を管理している会社など(家賃や契約者の管理をしている会社とは別)。
マンションであれば、各管理会社の連絡先を記した掲示物が掲示板に張り出されていることがあるので要確認。

解錠業者に連絡する

上記の場所へ連絡が取れない場合や、鍵の形状により解錠が不可能または相当な時間を要する場合は、鍵を解錠する専門業者に連絡を取る。
『都道府県名+鍵 解錠』等のワードで検索すればいくつもヒットするので、費用、時間など、自身の都合の良さそうな業者を見繕って連絡する。

鍵をなくしてから発見するまでの流れ

【3月某日 19:00過ぎ】
①マンションのエントランス前で鍵がなくなっていることに気付く。

すぐに会社、最寄駅、立ち寄った施設に確認を取るが見つからない。

②「鍵のレスキュー」に連絡し解錠を依頼。
※オートロックマンションは要注意(鍵がないのでエントランスから先に立ち入れない)。


【20:00過ぎ】

レスキュー到着。鍵の種類を確認してもらい解錠方法を決定。

見積り後、了承のサインをし解錠作業開始。
30分~1時間程で解錠完了。

◆鍵の種類:ディンプルキー(PR錠)
◆内鍵(サムターン)の種類:スイッチ(ボタン)式×1
◆解錠方法:ドアスコープを破壊し、特殊器具を挿入
◆料金:29,000(税込31,320)


【翌日 12:00過ぎ】
通勤で利用している鉄道会社のお客様センターへ連絡。鍵が届いていないか確認。

◆結果:届け無し


【翌々日 12:00過ぎ】

昨日と同じく、鉄道会社のお客様センターへ連絡。鍵が届いていないか確認。

◆結果:届け有り(最寄駅の駅員がホームで拾得)

落し物が預けられている施設へ向かい、手続きをして回収。

※出勤時の朝に落とした模様(心当たり有)。
※落し物が拾得されてから届けられるまでタイムラグがあるため、当日~数日は毎日問い合わせをする。

鍵がなくなっていることに気付く

19:00過ぎの仕事帰り、自宅マンションのオートロックドアを開けようといつものように鞄をまさぐりキーケースを取り出そうとするが、見つからない。
管理人室窓口のカウンターに鞄の中身を全て取り出し、鞄の底板やあらゆる全てのポケットをまさぐっても見つからない。荷物の間に挟まっているのではないかと、弁当箱の包みや折り畳み傘の袋の中、折り畳んであるショッピングバッグを開いてみるが見つからない。

ここで、まずは職場に連絡。この日は残業している人が多くすぐに連絡が取れた。
私の席周辺にキーケースが落ちていないか確認してもらうが、どこにも見当たらないという。

この時点で、スマホのメモに残しておいた緊急連絡先(鍵紛失、排水管やトイレのつまり等トラブルがあった際に依頼できる、マンション契約時に入会した保険)に電話すれば良かったのだが、冷静な判断が出来なかったためまず親に連絡。実家に行き落ち着きを取り戻し、そこで改めて鞄の中を探そうと思ったのだ(実家が近い)。

駅に戻る途中、来た道に落ちていないか確認しながら歩く。途中で寄ったコンビニにも落ちていなかったか聞いてみたが、見ていないと言う。

最寄駅の窓口で駅員に落し物として届いていないか確認してもらうも、届いていない。

そのまま電車に乗り実家へ向かう。到着後、鞄から中身を取り出し鞄をひっくり返してみるが、やはり見つからない。

すると父が「ここへ連絡したらどうだ」と、検索して最初に出てきたという『鍵のレスキュー』のサイトを勧めてきた。

業者に連絡し解錠を依頼

 依頼した「鍵のレスキュー」の体験談は、【『鍵のレスキュー』に解錠を依頼した話】にて記載しています。

 

上記でも既に記載しているが、オートロック付きのマンションの場合は特に注意が必要である。

私の部屋に辿り着く前にエントランス前のオートロックドアを開ける必要があるが、鍵をなくしているので開けることが出来ない。業者を呼んでも部屋に辿り着けずエントランス前で立ち往生することになる。

今回は、裏口の扉から入り部屋前まで辿り着くことが出来た。
裏口の扉を開ける為には鍵が必要だが、この扉は建付けが悪く隙間が出来ていることがよくある。幸いなことに、このずさんさが救いとなった。

鍵をなくした経緯を考える

鍵をしまっている場所は通勤鞄の内ポケット。ファスナーはついていない。そこに長財布、ハンカチと一緒にキーケースを入れている。

朝、ドアを閉めたあとキーケースに鍵をしまいつつエレベーターが来るのを待つ。
その間にキーケースを鞄にしまう。
エレベーターに乗る直前には、既に鞄のファスナーは閉まっている状態。
1階に降りてから会社に到着するまで開けることはない。あるとすれば会社近くにある途中のコンビニで飲料を買う時ぐらい。しかしあの日は何も買っていない。
スマホはコートのポケットに、パスケースは鞄の側面のポケットに入れてあるので、これらを取り出す際に鞄を開けることはない。


◆可能性1【朝の駅】

あの日は普段と違う行動を取った。朝から雨が降っていて駅に到着するころには鞄が濡れていたため、ホームに降り電車を待つ間に、鞄からハンカチを取り出し鞄を拭いた。

ハンカチを取り出した時にキーケースも一緒に引き出され、そのまま落下した可能性がある。


◆可能性2【会社内】

昼休み中。鞄から弁当やイヤホンが入った袋を取り出し、食後は鞄の内ポケットから手鏡やミンティアを取り出す。
しかしキーケースが入ったポケットには一切触れないので、取り出した拍子に飛び出すことは考えにくい。とはいえ物の出入りが激しいので、可能性は捨てきれない。


◆可能性3【退勤後の駅】

退勤後、地元に着くまでは一切鞄を開けない。しかしこの日は夜も雨が降っていたため、朝と同じく鞄が濡れた。電車に乗り込み座ったと同時に朝と同じようにハンカチを取り出し鞄を拭いた。


◆可能性4【コンビニ】

地元に到着すると、日によって近くの複数のスーパーやコンビニに立ち寄る。
この日はコンビニで買い物をした。財布を取り出す際に、同じポケットに入っているキーケースが落ちた可能性がある。

この後はマンションのオートロックドア前に行くまで鞄を開けない。

鉄道会社へ連絡

通勤退勤時間帯の鞄の開閉行為が、特に鍵を落とした可能性が高いと思われる。
そこで通勤で利用している鉄道会社へ連絡を取ることにした。


①Kお客様ダイヤル
Kは受付時間が12:00から。

前日夜に地元駅へ確認へ向かったときは、鍵は届けられていなかった。
朝に落とした場合は24時間、夜の場合は17時間は経過していることになるので、既にホームや電車内の落し物が1つの場所に集められているはずである。

12:00になった瞬間に電話をかける。受付の女性が対応し、落とした時の詳細を尋ねられるので答えていく。

◆落とした日時
◆通勤時に乗った電車の時刻
◆退勤時に乗った電車の時刻
◆それぞれの行き先
◆落とした物の名称
◆落とした物の特徴(色、デザイン、素材)

以上を伝え、調べてもらう。
しばらくして「届いていないようです。黒のキーケースならあるのですが」と返答が。私のキーケースは茶色で、黒に間違えられるような色味ではないので恐らく違う。
すると『直通運転に乗車しているのなら、そちらの鉄道会社にも連絡をしてみてはどうか』と助言を頂いたので、連絡先を教えてもらう。


②Tお客様センター
Kお客様ダイヤルで教えて頂いた、Tお客様センターへ連絡をする。受付の女性が対応し、Kお客様ダイヤルの時と同様の内容を尋ねられるので同じように返答していく。

結果、Tお客様センターにもキーケースは届いていなかった。

余談だが、Tお客様センターの受付の女性は妙に態度が悪く、ぶっきらぼうで面倒臭げな対応であった。対してKお客様ダイヤルの受付の女性は、丁寧で優しく気遣いが感じられる対応であった。

それなりに時間が経過しているにも関わらず未だ届いていないということは、

◆線路に落ちている
◆ホーム内に落ちているが駅員が気付いていない
◆会社内に落ちている
◆立ち寄ったコンビニに落ちているが、店員が気付いていない

のどれかの可能性も考えられる。

そのほかの各方面に確認を取る

まずは会社に再度連絡をしてみる。丁度昼休み中なのですぐに連絡がついた。改めて私の席や周辺を探してもらう。しかし、見つかることはなかった。

次に立ち寄ったコンビニにもう一度確認を取ることに。
自宅からコンビニまでの道中をたどり、落ちていないか確認しつつ向かう。
コンビニに到着し、昨日の件を話し鍵が落ちていなかったか聞いてみると「そのような話は聞いていない」という。

見つかる見込みの無さに軽く絶望しつつ、期待はせずに近くの交番に赴いた。そこでも鍵が届いていないか聞いてみる。
交番の人が書類を取り出しペラペラめくりながら名簿を確認してくれたが、届けはないという。「届出、出します?」と聞かれたが、恐らく見つかる可能性は低いだろうと踏んでやめておいた。
道中で落とす確率がどう考えても低いので、交番に届けられることはないだろう。

マンションの管理会社へ連絡

帰宅後、鍵が見つからなかったという最悪の結果を考えてマンションの管理会社に連絡を取る。
『鍵を紛失した場合、スペアキーの作成は可能なのか、シリンダーごと鍵交換をしないといけないのか』を確認する。

鍵1本でも紛失すると、特に賃貸は防犯の為にシリンダーごと交換しなければならないと考えていたのだが、
「スペアキーの作成は可能。ただし作成した場合、完成次第その本数を改めて連絡してほしい。また、後日紛失した鍵の代金を請求する可能性がある。シリンダー交換も可能。希望であれば手配する。どちらも代金は私持ち」
という返答。自腹であればどちらの手段を取っても問題ないということだった。

マンションのオートロック解除も同じ鍵で行うため万が一不審者がマンション内に入る可能性を考えて、強制的にシリンダー交換させられるものだと思っていたので意外だった。

鉄道会社へ2度目の連絡

12:00を待ち、Kお客様ダイヤルに連絡。落し物を回収するタイミングやそれらを一ヶ所に集めるタイムラグを考えると、1日で完全紛失を決め込むのは早い。
電車内かホームに落ちていると確信しているので、1週間は問い合わせを継続する予定。

電話がつながり、昨日と同じように経緯を説明し、キーケースが届いていないか確認してもらう。
すると「ありますよ!茶色で、鍵が1本、革製で後ろに小さいポケットが縫い付けられています」との返答が!
まさしく正真正銘私が落としたキーケースに間違いない。ポケットの件は毎日使用しているにもかかわらず全く記憶にないので多少の不安は残りつつも、まず間違いないとみていい。

「何時取りにいらっしゃいますか?」と聞かれたのですぐに向かうと伝え、預かっている場所と落し物の管理番号を教えてもらい、即家を出る。

鍵を受け取る

某駅そばの小さな建物に、職員が3人程待機している。カウンターの後方は棚や床に置かれた大量の落し物が見える。特に床の大量の傘が目につく。
受付の人に先程電話した旨と管理番号を伝えると、既にカウンターにタグが付けられた複数の落し物が並べられている。
職員に「これだと思うのですけど」とキーケースを差し出され、見た瞬間『これだ』と確信した。念のため手持ちのスペアキーのナンバーとキーケースの鍵のナンバーを確認してみると、見事一致していた。間違いなく私の物だ。

私の最寄駅のホームに落ちていたとのことで、つまりはあの朝、濡れた鞄を拭くために取り出したハンカチに紛れて落ちたということだ。最前列に並んでいた為誰かが蹴飛ばして線路に落ちた可能性も考えていたが、そうでなくて本当に良かった。

身分証明書を見せた後、書類を渡されそれに住所氏名を記入し提出する。鍵を受け取り終了。

後日談

キーケースを買い替えた。
新しく購入したキーケースは、落としても分かるようにもしくは落ちにくいように、幅も厚みも以前の物より大きいものにした。
仕舞う場所も変更した。他のものと独立するようにし、鞄の中のファスナー付きのポケットに入れることにした。

電車内やホームで落とした可能性が高い場合、当日や次の日に見つからなかったとしても落し物が回収されるまでのタイムラグが意外とあるので(私の場合は3日目で見つかった)、諦めず長い目で問い合わせし続けることが重要だ。