【休職中】一人暮らしがうつ病で会社を休職した時の状況と会社の対応について

うつ病で会社を休職した時の当日の行動

①会社を休み、出来るだけ最速最短でメンタルクリニックの初診予約を取る。
②クリニック診察中、即日~数ヶ月の休職期間の話になるので、医師に診断書を発行してもらう(有料)。会計時に渡される。
③会社に診断書を提出し(診断書の画像を送信し)、休職に入る報告をする(報告方法は会社の規模や体制によって変わってくると思う)。
④当日から休職開始。

⑤休職中の傷病手当金や申請方法については、クリニックと会社双方から説明を受けられる。

休職に至る数日前から当日の前兆と動向

6/15(火)食欲減退。(以前までは数ヶ月に渡り暴食を極めていた)
6/16(水)7:00吐き気、下痢。会社を休む。(朝の吐き気は長期間続いていた)
6/17(木)4:00吐き気が酷く目が覚める。
一度眠るも5:00に再び目が覚める。
以降15分刻みで目が覚める。(数ヶ月前からこの
現象は続いていた)
動悸と吐き気で眠れない。
6/17(木)7:00目覚ましが鳴るが布団から起き上がれない。心がシャットダウンしている。
何も考えられない。
会社を休む。

困難を極めるメンタルクリニックの予約

実はこの状態に陥る数週間前から、いつでも倒れて良いように通勤電車内で県内のメンタルクリニックを検索していた。事前の準備はとても重要だ。気力があるうちにある程度目星をつけておくと精神的にも肉体的にも後々楽になる。
この時点で、慎重に検討し2件のクリニックを厳選していた。

会社を休んだ6/16(水)の朝、いよいよ限界が近いと判断しクリニックに電話した。

まずは1件目『Aクリニック』。3駅で行けるので交通の便は良好だ。
結果は駄目だった。
「初診は現在非常に混み合っており、予約を取ることができない」
「8月…いや、7月になってからもう一度お電話ください」

7月まで待てる筈もなく。その頃には恐らく〇〇しているだろう。

次の診療開始時間を待って2件目に電話。
2件目『Yメンタルクリニック』少し遠いが定期内で行けるので交通費がかからない。
結果は駄目だった。
「コロナの影響により、初診は現在受け付けを中断している」

電話を切った後、絶望感が全身を覆った。この世に救いはない。
『初診は非常に混み合っており』発言から日本の闇を垣間見た。

他の県内のクリニックに片っ端から電話すればいい話なのだが、レビューを見ると近場や少し遠いクリニックは評価が低く、具体的な内容を読めば尚更行く気などなれないのだった。初診なのだから病院選びは特に慎重に行わなければならない。

正午過ぎ、改めてクリニックを探すことにした。県内はあの調子なので希望はない。
そのため、今度は東京都内で探すことにした。
さすが東京、県内より多くのクリニックが存在している。
各クリニックのHPはもちろん複数のレビューも確認しながら探していくうちに、間もなく1件のクリニックに目星をつけた。

『iクリニック』という、ビジネス街にあるクリニックだ。
自宅からは1時間を要し、定期も途中駅から無効になるので交通費がそれなりにかかる。
また、他のクリニックと比べて料金が1,000円程度高い。が、今はそれどころではない(2,000円以上なら一考に値する)。

しかしそれらを補って余りあるメリットを感じた。
①駅から徒歩4~5分というアクセスの良さ
②初診でもWEB予約が出来ること(予約状況が一目で分かる)
③しかも当日予約が可能な程に空いていること(開業日から浅い為か料金が高めな為か)
④精神科医の先生が産業医資格を所持していること(会社が原因の不調や休職に理解を得やすい)

とにかくまず当日予約が出来るという点が第一に大きい。評判も良いクリニックで当日予約が初診にもかかわらずWEBだけで完結できるという素晴らしさ。やはり都心は違う。私の住む某県は見習ってほしい。

試しにこの日の予約状況を確認してみると、夕方の時間帯が数ヶ所空いていた。
すぐにでも予約を取れる状態だが、朝からここまでの行動で体力気力を使い果たしたのでクリニックのHPをブックマークし、倒れ込むように寝た。

クリニックの予約完了と上司へ連絡

6/17(木) 6:00過ぎ。
この日も会社を休んだ。限界を超えた日。

早速朝から昨日ブックマークをしておいた『iクリニック』で、6/18(金)夕方の時間帯に初診でWEB予約を取ることに成功した(本日木曜は休診日)。

8:00を過ぎた頃、今日の欠勤理由を上司にLINEで連絡(会社の連絡手段としてLINE使用は如何なものかと思うがそういう会社なので察してほしい)。
昨日の状態とそれに伴う今日のクリニック予約の事、さらに明日のクリニックでの診察、診察以降の結果について当日に連絡する旨を詳細に伝えた。

その後、クリニックで初診の際に必要な問診票pdfと(iクリニックHP内でDLできる)、現在に至る要因をまとめたpdfを作成。USBに入れて今日中にコンビニで印刷する。
要因をまとめたpdfについては、当日診察で時系列順に全てを話せる自信がないので(今も頭の中が思考停止している)、カンペ用として作成したのだ。状況により先生にも見てもらえる。
この時系列順の要因内容は、この日が来る数週間前からスマホのメモアプリに箇条書きで記録しておいたものだ。日付や時間もわかる範囲で記録する。何度も言うが、事前準備は重要だ。

この準備中、上司から先程の内容に対するLINEの返信が来た。〈今電話してもいいか〉と書かれていたが、メンタルが無理なのと朝からの激しい吐き気が止まらないので無理だと断った。
上司も心療内科に通っているらしく紹介しようかと言ってくれたが、取り敢えず自分で選んで予約したクリニックへ行くことを伝えた。

上司との連絡のやり取りが落ち着いた直後、今度は母からメールが来た。
以前からずっと心配してくれていて何度かメールを送ってきてくれていた。しかし返信する気力がなく既読のみで、電話も厳しいと断っていた。
今回も心配するメールだった。『こんな頼りない親でも頼ってほしい』と。

そんなことは生きてきた中で一度たりとも思ったことはないし、このタイミングで連絡が来たことが偶然とは思えず、すぐに電話をした。
先程の経緯を語るうちに様々な思いがどっと押し寄せてきて、そんなつもりはなかったのに声を詰まらせながら泣いてしまった。

今までもこの状況下で泣きそうなことは何度もあったが、堪えてきた。生涯独身で生きていく以上誰にも頼らず一人で解決する。解決できるのは自分自身だけだ。今までもそうやって生きてきた。だから親にも迷惑をかけたくなかった。

電話を切った後も涙が止まらなかった。止まっても暫くするとまた泣いた。

クリニック初診とうつ病と休職

6/18(金) 16:00~

クリニック初診の日がやってきた。
予定の20分前に到着。

エレベーターで上階へ行く。ドアが開くと目の前が受付になっている。左が待合室でソファと椅子が並べられている。その前方には診察室か何かの扉が廊下突き当りも含めいくつか確認できる。右にはすぐ突き当りに診察室の扉、後方壁にも扉がある。
ビルの中にあるクリニックなので、広くはない。

ますは受付横にある、ボトルに入った消毒液で手の消毒をする。その次に受付スタッフから手首検温を受ける。
初診なので保険証と、自宅で記入済みの問診票を提出する。
その際に書類を1枚渡された。別の問診票のようで、この1週間の間の感情や体調の変化について箇条書きに書かれており、度合いによって数字に〇をつけていくものだった。
待合室のソファに座り記入していく。

この時間帯で平日だからなのか、待機している患者は2人しかいなかった。とても静かだ。

昔飛び込みで行った地元の精神科の病院は、入院できる施設があったせいか広い待合室でも満席だった(後に曰くつきの病院だと知り、親に薬を処分された。ついでに先生の私への対応もKUSOだった)。待合中も重症と思しき患者が看護師に宥められていたり泣いていたりと、待っているだけで気が滅入った。
また、今回のクリニックを見つける以前に見かけた別の病院のレビューには『突然発狂しだす患者がいた』という文面があり、メンタルクリニックへの不安と恐怖を煽られた。

しかし実際は(iクリニックに関しては)、患者が突然泣き出すこともなく発狂することもなく、ごくごく普通に座って待っていた。加えて落ち着いた静かな環境であったので、安堵した。

手渡された問診票を記入し終え、受付に提出する。

その後暫く待ち、予定時刻の5~10分後に呼ばれ右奥の診察室に入る。

扉を開けると、前方左に机とパソコンが置かれ、机の手前と奥に椅子が1脚ずつ配置してある。奥の椅子に先生が座っていた。右側は窓になっている。

挨拶をして椅子に座る。
机には自宅で記入した問診票と、待合室で記入した別の問診票が置かれている様子である。
最初は先生が先に質問や状態を聞いてくれるので、こちらとしては有難いし楽だった。こちら側では話始めをどう切り出して良いか分からないのと、精神的に思考が停止しているため話せないからだ。

会話のタイミングを見て、事前に印刷してきた症状や近況状況をまとめた要因リストを順を追って読み進める。ただただ淡々と読み続ける。
脳が思考停止しているので、この紙がなければまともに話すことはできなかった。
感情を殺して時々つまづきながら読んだ。感情を殺さなければ恐らく泣いていた。読んでいる途中、泣きそうになり言葉が詰まったがどうにか堪えた。

医者からしてみれば、数分間途切れることなく抑揚のない声で黙々と読み上げる様は不気味だったろうと思う。

先生は相槌を打ちながら、パソコンにカタカタと文字を入力している。
途中症状について聞かれたが、大体は自分が話倒していたと思う。

診断の結果は、うつ病と適応障害(疑い)。
続けて、本日即日から2ヶ月間の休職を言い渡され「休職中は何も考えず過ごしてください」と言われた。
休職は予想していたが、1ヶ月程だと思っていたので吃驚した。

休職手続きについては「診断書を作成しお渡ししますので、人事の方と相談しながら進めてください」と言われたのだが、私の会社には人事部は存在しない。産業医も存在しない。社員40名規模の会社には一般的に語られる部署というものが存在しないのだ。一番近しい存在は上司(1人)しかいない。

事前に調べていた、休職中の際に支給される傷病手当金の件もこの流れで軽く触れられた。
傷病手当金の手続きについては、後日説明があるという。

最後に血液採取を行い、診察は終了した。

待合室に戻り程なく会計に呼ばれる。即日休職が決まったので診断書が発行され、書面の内容をその場で確認する。確認後封入され手渡される。
ざっくりとしか確認しなかったが、『うつ病』の文字がはっきりと見えた。

次回は1週間後の金曜日。

診察代(初診):5,920円(3割負担額)
診断書作成代:4,400円(10割負担額)
薬代:2種 740円(3割負担額)

うつ病と休職の旨を会社(上司)へ連絡

帰宅後、すぐに上司へLINEで結果報告をする。
うつ病と診断されたこと、2ヵ月間の休職が必要であること、そして証明として診断書の画像を添付し送信。その際に休職手続きの方法について尋ねた。

間もなく返信が来た。社長に確認中とのことで、25分後に再度詳しい返信が来た。

ここで休職についてのいくつかの注意点が記されていた。

①休職中は無給になる
②その代わりに傷病手当金が出る(手続き用の書類一式を手配する)
③無給でも社会保険料と住民税は取られる。復職した際に休職分を清算することになる。

また、社長からの今回の件に対する文章も転送されてきた。
①多忙にさせてしまい申し訳ないと思っている。
②会社への貢献度は非常に大きく、復職を願っている。
③希望があれば本社へ異動も問題ない。

続けて、社会保険労務士法人の方のメールの転送とともに、傷病手当金申請書類のpdfが添付されていた。
中身は傷病手当金についての説明と、申請方法について。
既にクリニックへ赴く前から事前に調べていたので大まかなしくみは理解しているのだが、保険会社の違いや給与締日によって書類のテンプレや支給日時が変わる。

メールの要約は以下の通り。

休職中の傷病手当金について

◆申請方法
傷病手当金の申請書(2頁)を記入
①1頁→《被保険者が記入するところ》欄は本人(私)が記入
②2頁→《療養を担当した医師が意見を書くところ》欄は、医師に記入を依頼
③2頁→《事業主が証明するところ》は[弊社](メール主の社会保険労務士法人※1)にて記入
※1 『休んだ期間の出勤簿と賃金台帳の写しの添付』に対応する為。
転送メールには書かれていなかったが、初回請求の場合は3頁目となる《同意書》(私が記入)も必要になる。

2頁目《事業主が証明するところ》以外を私とクリニックの先生で記入後、それら書類を弊社社長宛へ普通郵便で郵送する。《事業主が証明するところ》を社長にあれこれ記入してもらい、3通全ての書類をまとめて健保組合へ提出して頂く。

通院の関係で、8/4(水)に書類を社長に郵送する運びとなった。このことを上司に連絡する。

8/6(金)、社長が記入を終え健保組合へ提出したという連絡が上司から入った。

◆支給条件
①病気やケガで仕事に就くことができない。
②仕事を休んだ日から連続して3日間(待期※2)の後、4日目以降の仕事に就けなかった場合。
※2 有給、土日、祝日も含む
◆支給期間
①支給開始日から最長1年6ヵ月。
②請求期間(分けて請求する場合※3)
1回目:6/18~7/20
2回目:7/21~8/20
3回目;8/21~8/31
※3 医師が記入する欄の『労務不能と認めた期間』に、上記の期間の記入を依頼する。
◆支給金額
〇被保険者期間が1年以上ある場合
支給開始日以前の直近の継続した12ヵ月間の各月の標準報酬月額を平均した額の(①)、
30分の1に相当する額の(②)、
3分の2相当額(③)①直近12か月間の標準報酬月額の平均額を求める
(24万円×12ヵ月)÷12ヵ月=240,000(端数処理しない)②①で求めた額の30分の1に相当する額を求める
240,000÷30=8,000 (10円未満四捨五入)③②で求めた額の3分の2に相当する額を求める
8,000÷3×2=5,333円(1円未満四捨五入)

上記の計算式に当てはめていくと、私の傷病手当金の支給金額は1日5,333円ということになる。月収で言うと160,000円。

※実際の支給日については不明のため、分かり次第更新する。

▼参考 病院やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)
https://www.tokyo-denshikempo.or.jp/konnatoki/byouki-kaisha.html