30代が始める歯列矯正経過記録【01】

事前に予約していた矯正歯科に行ってきた。
というのも、ここ最近、口が思うように閉じられないことが気になって仕方がなかったからだ。

普通に口を閉じると、前歯が少し見える。それを無理やり隠そうと唇に力を入れて閉じると口を一文字に結んだような不自然な顔になる。何をどうしても自然な閉じ方が出来ない。口をもごもごさせてしまう。過去にこれにより電車内で向かいの席のシスヘテアベックに中傷されたトラウマがある。
口を閉じ続けることがつらく、疲れる。人が見ていないところで口をいったん開けて休憩している。
人前で自然な口の閉じ方が出来ていないと意識すると、妙に嫌な気分になって通勤時はマスクをするようになった。

口が閉じられない理由、口周りの筋力低下が原因ではないかと考えていたが、そもそもの原因は歯並びなのではないかと思い始めた。
以前に1度一般歯科で矯正の相談&検査をしてもらったことがある。
その時はインビザライン(マウスピース)での治療を勧められ検査してもらったが、結果はインビザラインでは治療不可で断念することに(何故かスタンダードなワイヤー治療はしてもらえなかった。一般歯科だったから専門的なことが出来なかったのだろうと推測する)。

引越してきてから当分次の引越はないだろうと思っているので、近場の矯正歯科を検索してみる。定期券を使用できて且つ近いところで評判の良い矯正歯科を発見したので、すぐメールで予約をした。


当日は雨。駅前に予約時間20分前に到着。事前に道のりを予習していたので今回は迷わないと思っていたのに、迷うこと15分。想像していた道と違いアプリで地図を確認してもどう行けばいいか分からない。いったん駅前まで戻り、矯正歯科のサイトを確認する。アクセスのページにいくつかある最寄駅の中の一つの行き方が画像付きで書かれていたので、それを見ながら辿っていくと5分で到着できた。予約時間5分前。(これが無かったらほぼ確実にたどり着けなかった)。

ビルに入りエレベーターで上階へ。通路を挟んで左右に部屋がある。恐る恐る右の部屋へ。中央にテーブル、壁を囲むようにカウンター席とソファ席がある。5分前の時点で既に人が内科の病院かと思わせるほどに人が待っていた。果たして自分の番が時間通りにくるとは思えず多少不安になりつつカウンター席に座り呼ばれるのを待つ。

思いの外定刻近くに呼ばれ反対の部屋に案内される。治療台が6台ひしめき合っている。こんなに狭い診療室は初めて見た。正直一抹の不安がよぎったが、考えず案内された台へ座る。

今回は初見相談なので無料。矯正についての説明を受けた後、治療するか否かを決める。それ以降から料金がかかる。
まず歯の状態を見てもらう。見ただけで顎が小さいことが判明した。顎が小さいことで生えてくる歯が正しく並ばず歯並びがめちゃくちゃになるという。自分の歯並びは「叢生(そうせい)」で、同じ症状と比較するとそこまで酷くはないらしい。また、兼ねてより気になっている口の閉じずらさは叢生とは無関係らしいので、落胆した。となると原因は他にあるということか。

どの患者さんも、治療期間は2年以上。今回の説明では約3年かかると言われた。さらにその後、矯正装置を外した後はリテーナー(保定装置)をつけるらしく、それは2年かかるとのこと。計5年!これは早い段階で治療を開始したほうが良いと痛感した。20代で始めたかった(あの当時は職も居住も安定しておらず、大金をはたく精神的余裕はなかった)。逆に言えば、30代前半も前半の今が決断する絶好のチャンスはないのではないかと強く確信した。今しかない。消費税も8%→10%になるタイミングだ。

歯列矯正にかかる費用は以下の通り。

矯正装置:650,000円。一括も分割も可。分割は利息は一切かからない。
リテーナー:60,000円。
検査&診断料(今回):40,000円。
歯磨き指導料(初回のみ):10,000円。
月ぎめ処置料:4,000円。

主に掛かるのはこの辺り。3年で大雑把に計算すると1000,000円~1200,000円くらい。この費用は以前から調べたとおりで想定の範囲内。

治療期間中に引越や結婚等のイベントがあった場合、引継ぎや矯正装置の取り外し(別途費用発生)をしてくれるそう。
一番懸念している引越しは今回で3度目(毎回2年しか住んでいられない。大体2年以内で住みづらくなる事案が発生する)。引っ越してきて半年経過して、住むこと自体に対する不満(賃料やアクセス、住民の騒音)はほぼほぼ無いので当分居座るだろうと予測した状態で赴いたので心配ないだろう。結婚については一生しないので全く問題なし。

治療の説明を受けているときに気になることが1つあった。
抜歯は必須になる。装置装着からの抜歯(一般歯科)の流れが、普通に考えて抜歯してから装着だと思っていたので意外だった。ちなみに抜歯は上下4本になるらしい。
この理由について聞いてみると、過去に指示と違う歯を抜かれたトラブルがあったらしく、以降抜く歯以外の歯に先に装置をつけることで、確実に抜歯する歯を分かりやすくしているとのことだった。

矯正は保険適用外なので費用は全て自費なのだが、領収書&診断書があれば『医療費控除』が受けられるとのこと。返ってくる金額は恐らく数万~数十万くらい。診断書作成は初回のみ5,000円で以降は無料。数万でも帰ってくるのは有難い。

説明が終わり、冊子等を頂く。そしてそのまま検査をしてもらうことに。
まずは歯垢除去と歯磨きから。
歯磨きの際に使用した歯ブラシ、ブラシ部分の縦幅がよく見る市販物より小さくて吃驚した。この歯ブラシを頂けたので後で調べてみると、【歯科医院専用】と書かれていた。

 

▼頂いた歯ブラシ

 

▼(左)通常の歯ブラシ(ピンク) (右)頂いた歯ブラシ

 

磨いてもらう時、本当に小刻みで力を入れない動かし方で、自分の磨き方と全然違っていた。矯正装置取り付け後に歯磨き指導があるらしいので、そこで詳しく教えて頂けるだろう。
その後、歯のレントゲン撮影、カメラでの口元&歯の撮影、歯型取り。これらの検査結果は3週間後。この結果次第でどのような治療を始めるのか具体的に判明する。この際の診察料は無料。
今回の検査料は消費税込で43,200円。

予約について。もうじき夏休み到来で休日は特に子供の患者予約が増えるらしい。(夏休みなのに休日増えるのは親同伴だからだと思われる)。場合によっては平日予約になることもあるかもしれないと言っていた。
そういえば今日も子供の初診が1人はいた。隣の診察台に小学生くらいの子供と両親。矯正の説明を受けていた。子供は大人の半額だから羨ましい。

次の予約(希望通りの休日)を取って今回は終了。
とても好感の持てる先生だった。スタッフもいい感じで安心できたし、検査もスムーズだったし、評判通りいい矯正歯科だなと感じた。

次回が楽しみである。