30代が始める歯列矯正経過記録【18】

遂に抜歯の日。

まずは左の第一大臼歯から抜歯開始。
左奥歯付近の歯茎に麻酔注射後、レントゲン撮影。そして診察台に戻り10分ほど待つ。
上顎第一小臼歯抜歯の時は麻酔後すぐに抜歯開始だったが、今回は時間を置きつつ「麻酔が効いてきましたか?」と確認されたので、奥歯付近は麻酔が効きにくいのかもしれない。

抜歯前に、抜く際に抜歯する第一大臼歯の前後に位置する歯のワイヤーが破損する可能性があるという説明を受ける。破損した場合は矯正歯科が歩いて行ける場所なので、そのまま直行すれば問題ない。

説明の後すぐに抜歯開始。

5秒も経っていない。もう抜けた。
ゴリゴリとか、ミシミシとかそういった音もなく、ただ左右に揺さぶられる感覚しかなかった。
先生もこんなにあっさり抜けるとは思わなかったらしい。ワイヤーは破損していない。

そのまま続けて右奥歯付近に麻酔をかける。今度は時間を置かずすぐに抜歯開始。
やはり奥歯は麻酔が効きにくいのか、ほんの若干痛みがあった。それも一瞬のことで5秒ほどで抜歯完了。

綿を挟み込み、軽く噛んだ状態で前回の抜歯時と同じ注意事項を聞く。13:00には食事可能ということだった。
今回は休日出勤を回避したので、重労働を強いられず安静に過ごせる(実は出勤予定だったのだが全力で回避し別の人にお願いした。なぜこうも出勤が被るのか)。

上顎の抜歯箇所の隙間が、隣の歯が大幅に移動したことによって埋まっている状態を見て、先生が「凄いですね」と驚いていた。同じ歯のお医者さんでも、歯科と矯正歯科は別物なのだなと思った。
前回の抜歯が10月、あれから10ヵ月経過していたことに感慨深くなる。

今回は抜いた歯を頂けなかった。大の大人は、普通はいらないものなのかもしれない。言えばよかったのだが、綿を詰めている状態と麻酔の効果で喋ること自体が不可能だった。

料金は2本で11,000円。

綿を取り除いてから料金支払い中も、麻酔が効いていて口が閉じられない。
閉じようにも、上下の唇が触れている感覚がないのでわからない。力を無理やり入れても閉じられない。アングリ状態になる。よだれが無意識に流れてくるので、マスクの中に折り畳んだティッシュを入れる。
しばらくすると、ティッシュが唾液と血で湿り薄いピンクに変色していた。

 

抜歯後10分ほどで早速抜歯箇所がジワジワ痛くなってきた。麻酔は凄まじく効いていて口が閉じられないにも関わらず、痛みがくる。
完全に麻酔が抜けた時が恐ろしい。

また地獄の1週間が始まる。バファリンを買っておかなければならない(常に薬漬けになるので大量消費する)。

奥歯付近なだけに食事が過酷になることは必至。お弁当も鶏肉やブロッコリーは論外なので、夜と同じオートミールにする予定でいる。弁当箱にオートミールと調味料を入れ、ツナパウチを持参し職場で作る。
これだけで栄養が足りているとは到底思えないので、プロテインを粉の状態で別容器に入れて持参する。


13:30過ぎ

痛い。麻酔はまだ効いているのに抜歯した穴が痛い。
痛みが頭痛に発展している。じっとしていられない。
耐えられない。

空腹ではあるがとても食べられる状態ではない。すかさずバファリンを服用する。
水も普通に飲めないので、ヘドバンの動きをしながら勢いよく水と薬を流し込む。


20:00

痛い。猛烈に痛い。

19:30に追加で薬を服用し布団に横になっていたのだが、30分経過しても変わらず痛い。

13:00に服用した時はものの5分で効き始めたというのに。

とにかく何とかしようと、抜歯後の痛みと改善策について検索をする。
矯正による抜歯については何故か全く見当たらない代わりに、親知らずの記事はよく見かける。
ここで、とある歯科の記事を読む。

どうやら、痛みには姿勢も関係してくるようだ。
血液が下へ行くように体勢をとらないと、腫れや痛みが続くとのこと。

ということで直ぐに起き上がり、しばらく布団の上であぐらをかいていると徐々に痛みが引いてきた。

これにより、今夜は座椅子で寝ることにした。
幸い、夏なので深夜でも掛け布団無しで快適に過ごすことができる。

しかし去年の10月に上顎の第一小臼歯2本を抜歯したときは、こんなことにはならなかった。とにかく痛痒さで気が狂いそうだったが、薬さえ服用すればどうにか眠ることができた。
今はただただ痛い。重くて痛い。痒みは一切ない。
上顎か下顎かによって痛み方が変化するのだろうか。

さらに記事を読み進めていくと、ゼリーやヨーグルト・お粥などの柔らかいものを食べると良いと書かれていた。

ヨーグルトか、とはっとした。

ダイエット中の現在、パンやヨーグルトは無意識に候補から除外されていた。普通に考えれば、確かに柔らかく食べやすい食べ物だ。

早速今からヨーグルトとパン類を買ってくることにする。
今の状態では食欲もなく常に痛みが伴っているため、意識しないとまともにカロリーを摂取できない。如何に苦なくカロリーを摂取できるかが重要だ。

昼飯はヨーグルトかパンにするか?
この休日で考える。

 


 

8/16(日)

8:30

痛みで目が覚めた。

歯痛と頭痛がする。

とにかく基礎代謝量分はカロリー摂取をしなければと、まずはいつも通りプロテインを摂取。
体重、体脂肪が減少したのは前日基礎代謝量分のカロリー摂取が不足したためだ。

毎朝体重測定と検温をしているのだが、普段36.3付近の体温が37.3まで上昇していた。

抜歯後2~3日は炎症による発熱が起こるそうだ。もしかすると去年の抜歯でも微熱があったのかもしれない。しかし、頭痛は併発せずここまで体が熱くなることはなかったので、今回は特に酷い。

寝ていたいが横になればなったで痛みは悪化するし、まともに食べられないし、これで明日から仕事でまともに活動できるのか。


10:00

薬が効いてきたので、朝食を摂取する。
昨日の夜と同じメニューである。

ポタージュに浸した全粒粉パンが美味しい。最奥の奥歯で噛むコツを得たので、これなら昼はオートミールでもいけるかもしれない。

 


 

8/19(水)

昨日の夜は、痛みは続くものの薬を飲まずに過ごせるようになった。
日中は変わらず疼きと痛みとそれに伴う食欲減退による体調不良で最悪の一日だったが、帰宅後からは数日前の痛みが妙に引いていき、オートミールを食べることができた。痛みで目が覚めることもなかった。

とはいえ、痛いものは痛い。我慢すれば耐えられる話で、やはり薬が飲みたくなる瞬間はある。仕事に支障が出るようであれば飲むつもりでいる。

 


 

8/20(木)

痛みが鈍くなってきた。だいぶ楽になってきた。
それでも疼きがむず痒くて日中に薬を飲んだ。

昨日あたりから、抜歯した穴が白みがかってきた。上顎の抜歯の時より早い気がする。

このままあと2日でほぼほぼ落ち着いてほしい。

 


 

8/22(土)

普通に過ごしていて、痛むことはなくなった。
あくびをした時、何もしない時でも下顎の歯列が痛痒くなることはある。
食事中は奥歯で噛むようにしていても、どうしても抜歯の穴に圧がかかり痛い。食後は少し歯が痛む。まだ鶏むね肉や白米は食べられそうにない。

 


 

8/26(水)

歯列矯正による抜歯の影響で、先週から弁当も間食も大幅に変更している。
仕事終わりの間食は白米+もち麦からプロテインに。
ザバスのプロテインパウダーを容器に入れ持参したものから、タンブラーに入れ変えてスプーンで混ぜる。
なんとなく食欲のない時でもサラッと摂取できるのが良い。

 


 

8/31(月)

8/15の抜歯以来、2週間食べ物を制限してきた。

昼は米と鶏肉とブロッコリー→オートミールのみ(数日前にブロッコリー追加)。
夜はオートミールと鮭とブロッコリー→オートミール(数日前に鮭を追加)。

空腹でも、抜歯や矯正が続いたため長いこと歯が痛く噛めない、食べられない。口にしても噛めないので丸呑み状態になる。美味しさが感じられない。空腹感が凄まじい。ストレスが溜まる。

日曜日、満足に食事できないことと空腹と痛みとで遂に我慢の限界に達する。

軽く噛むだけで右奥歯に激痛が走るが、ほんの少し緩和されてきた。ただし痛いものは痛い。まともに噛めないので左奥歯に頼ることになる。その左奥歯も使い続ければ痛くなってくる。

朝以外はチートデイのメニューに近いものを食べた。
昼は豚もも炒めとオートミール、間食にパンケーキ×2に生クリームにシロップたっぷり、夜は昼と同じ、全粒粉パン、ヨーグルト半分、ゆでたまご2個。
これだけ食べても満腹感はなかった。チートデイの時は苦しくて腹痛をおこしたのに、今回は美味しくて腹8分目な感じだった。特にパンケーキは最高だった。生クリーム付きは凄まじい。

口内は当然痛い。痛いと分かっていながら我慢できずに勢いのままに食べた。痛みを無視してとにかく食べた。
それだけ飢餓感が凄まじいということだ。

 


 

9/3(木)

昨日の夜から、昼までは軽く噛んでぶつかるだけで痛んだ奥歯の痛みが急に和らいだ。
久しぶりに咀嚼して食事できる。ずっとほぼ丸呑みだった。
とはいえ、まだ痛いことに変わりはないので軽く噛むよう意識する。

味がしっかり分かるようになり、美味しい。何より満腹感が断然違う。食事に精神的ストレスがない。痛みと空腹による食後のストレスも無くなり、食後の作業にしっかり集中できた。

咀嚼の重要性を改めて痛感した。歯は重要だ。

この状態なら、来週からお弁当は鶏むね肉に戻してもいけるかもしれない。

 


 

9/7(月)
ようやくほぼ痛みなく噛むことができるようになったので、作り置き弁当を再開。久々に鶏むね肉が食べられる。

抜歯の日から今まで2週間以上。長かった。