【一人暮らし】うつ病で会社を休職中:メンタルクリニック通院記録【16】

少し前の電話で心配になったのか、この日は母が同伴した。
とにかく眠い。頭がぼぉーっとする。

いつも通り精神科の受付に予約票と診察カードを提出する。
私は予約時間の20分前には到着している為、私の予約時間前の時間帯の予約者が先に来院された場合はそちらが優先されて呼ばれると受付の方が言っていた。

周囲を見ると、精神科前の椅子には1人も座っていない。代わりに誰かの鞄がぽつんと置かれているだけだった。持ち主は診察室の中にいるのだろうか。

座って待つうち、患者さんがぽつりぽつりとやってきた。

診察室から出てきたと思えば扉を開け放したままどこかへ歩いていく高齢男性。何事かと唖然としていたがしばらくして戻ってきた。トイレかなにかだったのだろうか。

同一人物かは分からないが、診察室から出てきた高齢男性が、側にある杖立てに立てかけてある杖を取り、去っていった。

後から来た患者さんが呼ばれ診察室へ入っていく。

2人が私より先に呼ばれていった。

大分待ったような気がする。ようやく呼ばれ、診察室へ入る。今回はやはり心配なのか、母も同席することになった。

いつも通り記入した睡眠表を取り出し、説明しながら話を進めていく。

日中とにかく眠く起きていられないこと、夜は変わらず眠れるが朝が起きられず、毎日14時頃まで睡眠が続くこと、それにより朝食と昼食は全く取れていないこと(薬だけは飲んでいる)を話した。

前回、日中の眠気を取るために薬の飲み方を変えたにもかかわらず、まるで真逆の効果を発揮していることになる。

12月になり本格的に寒くなってきたことから、季節柄の影響もあるかもしれないと話した。

話の最中、突如診察室のカーテンが開き、知らない高齢男性が入ってきた。
ギョッとして見ると先生に向かって「杖が無くなったのだが、ここにないか」と尋ねてきた。診察室内には杖は無い。先生は「ここには無さそうなので、受付の方に確認してもらってください」と答えた。
杖といえば、私が呼ばれる大分前に別の高齢男性が杖を持って去っていったが、あれのことなのだろうか。1本しか立てかけられていなかったが、ボケて持って行ってしまったのか。

高齢男性が独り言を言いながら去っていくのを唖然として見つつ、話を戻す。

今回も薬の変更をすることになった。朝食後の薬は昼食後にずらし(朝は無し)、夕食後の薬はいつも通りの分と就寝前に飲んでいた分1種、就寝前は1種となった。

夕食しか食べられないのは良くないので、できればもう1食食べられるようになると良いですね、とも話した。

会社のことが頭にチラついたり、復職(する気はないが)や転職について考えているのだが現実逃避してしまうことを話すと、「まだその段階ではないから、慌てないでとにかくゆっくり休んでください」と言われた。

話し合った結果、次回予約は年明け始めに決定した。

診察代:470円(1割負担額)
薬代:4種 1,250円(3割負担額)(自立支援医療書類提出忘れの為)