ヒメマルカツオブシムシ駆除の話

殺虫剤開封の儀【フマキラーの虫キラー】

今日は珍しく午前中にシャワーを浴びることができた。普段であれば、苦痛で苦痛で夕方まで先延ばしにするのだが、ここ最近は調子が良く、少しの気合で動くことができた。

活動的である今のうちに、ヒメマルカツオブシムシを駆除するため、一昨日届いたフマキラーの虫キラーを使用することにした。
『4畳あたり1プッシュ』で、隙間の奥まで薬剤が行き渡り、隠れて見えない虫もまとめて退治することができるそうだ(パッケージ裏参照)。パッケージの表には、駆除できる虫の種類が記載されており、事前に確認した通りカツオブシムシの文字とイラストが描かれていた。ここまであらゆる虫を駆除できる殺虫剤は、ドラッグストアにもスーパーにも見当たらなかったので、とても貴重だ。永久に販売してほしい。

中身を開封すると、よくある小型の缶で、高さは480mlのペットボトルぐらいだった。特徴的な噴射口は初めて見る形で、円の中心は5角形で黄色く、5つの穴が空いた噴射口が取り付けられている。思ったより軽い。

虫キラー本体

虫キラー本体_まとめ

虫キラー本体_射出口

①布団そば_右側壁下の角の板隙間

早速、頻繁に発生する箇所から攻めることにした。
『4畳あたり1プッシュ』で『隙間の奥まで薬剤が行き渡る』と書かれてはいるものの、本当にそれだけで駆逐できるのか不安が残る。そのため、『4畳あたり1プッシュ』を無視し、気になる個所を徹底的に細部まで何度もプッシュすることにした。

まず手始めに、特に目撃する布団のそばの壁下の板部分の隙間、右角から開始する。
近寄ってみると、既にヒメマルカツオブシムシが2匹張り付いていた。それらをゴミ箱に捨ててから、極限まで虫キラーを隙間に近づけ、1プッシュした。しかし勢いがイマイチで、どうも缶を横にするとうまく噴出できないようだ。そこで斜めにしながら再度プッシュすると、扇形に煙が勢いよく噴射され、板部分に若干濡れたようなテカリが見えたような気がした。しかしシミにはならない。無臭なので不快感もなく、快適である。しっかり隙間の奥に行き届いた感触がして、これはかなり期待できる。
間隔を開けながら、念を込めてさらに数回噴射した。

布団そば_右側壁下の角の板隙間_1

②布団そば_右側壁下の板隙間

次は、布団の横側の板の隙間部分だ。前々から思っていたのだが、どうしてここはどこもかしこも必ず隙間があるのだろうか。隙間を開けなければいけない建築法でも存在するのだろうか。はっきり言って、非常に迷惑極まりない。
ここにも2匹、隙間にヒメマルカツオブシムシの生存を確認した。ここも特に目撃する箇所である。
この板は部屋の側面全体に面しているため、まあまあ広範囲であるが、ここでも『4畳あたり1プッシュ』お構いなしに、隙間にしっかりと近づけて数㎝間隔で噴射する。ここだけでも何プッシュしたか覚えていない。

②布団そば_右側壁下の板隙間_2

②布団そば_右側壁下の板隙間_2

③パソコンそば_左側壁角と下の板隙間

次は、部屋の左角に設置してあるテーブルとパソコンで、その壁の下の板の隙間だ。
ここはずっと以前から壁にヒメマルカツオブシムシが張り付いていた。極めて壁とパソコンが近い為、座っているとすぐ左の壁が目いっぱいに飛び込んでくる。この至近距離でヒメマルカツオブシムシを発見した時の萎え具合と言ったらない。
テーブルと壁は密着しないように若干の隙間を空けている。密着させると、そこからヒメマルカツオブシムシが湧いてくるためだ。アイツらは隙間と密着した空間が大好きなのだ。
パズル型の防音マット(not100均)を敷いているので、それを壁から離すように移動させる。またしてもヒメマルカツオブシムシがを発見する。ゲンナリしながら、見える限りの角と、板の隙間に数cm間隔でしっかりと噴射していく。

③パソコンそば_左側壁角と下の板隙間

④キッチン周りと下の板隙間

次は、そこまで存在を感じないものの、たまに見かけるキッチンの板の隙間だ。
ここにも、角とキッチン周りの端にヒメマルカツオブシムシを2、3匹確認した。また塵取りを持って処分し、ここも念入りに数回噴射する。キッチンと反対側の板周りは、折り畳みテーブルや折り畳み物干しが立てかけてあるため、その隙間が特に埃が溜まりやすい。ドア側の角にはフローリングモップを立てかけてあるのだが、長いこと使用しておらず、最後に使ったシートがそのまま取り付けられている。このフローリングモップを退けてみると、案の定ヒメマルカツオブシムシが数匹見つかった。ここも入念に噴射していく。

④キッチン周りと下の板隙間

この辺りになってきてから、缶が軽くなっていることに気づいた。振ってみると、半分以上減っているような感覚がある。『4畳あたり1プッシュ』の想定なのだから、ここまで激しく使用すれば当然と言えば当然である。まだまだ噴射箇所があるので少し不安になる。

⑤廊下_キッチン前の廊下側の角と廊下中間

次は部屋を出た廊下だ。まずはキッチン前の扉、廊下側の角になる。ここは埃が溜まりやすく、汚れと一緒に薄く固まっている部分がある。散々見飽きたが、ここでもヒメマルカツオブシムシが2匹床の溝に挟まっていた。この角もしっかりと噴射する。廊下の中間の右側の板には、3匹のヒメマルカツオブシムシが確認できた。ここまでくると、もはや呆れを通り越して疲れがドッと押し寄せてくる。ここも地味によく出現する箇所だ。塵取りで処分し、ここも数cm間隔で噴射していく。

⑤廊下_キッチン前の廊下側の角

⑤廊下_キッチン前の廊下側の角2

⑥トイレ_ゴム製板

トイレにもたまに出現していたのだが、床にもゴム製の板にも奴らは確認できなかった。しかし、湧いていたことは事実なので、ゴム製の板と便器の裏側に噴射する。
缶の中身が大分減ってきたようで、噴射の際に少しスカスカしてきた。

⑦洗面所_扉下の床

次は廊下に面している洗面台だ。ここも割とたまに出現する場所で、壁に張り付いていたりする。この洗面台は、左右に大きな空間があるため、掃除が非常に面倒だ。建築の際にどうにかならなかったのだろうか。まず床を見てみると、ヒメマルカツオブシムシが2匹見つかった。ここには隙間はないものの存在していることは事実なので噴射する。

⑦洗面所_扉下の床1

⑦洗面所_扉下の床2

⑧洗面所_左右の大きな空間と板隙間

洗面台の左右の空間にはヒメマルカツオブシムシは確認できなかったが、この壁に沿って張り付いているところを何度も目撃している時点で、信用性はゼロに等しい。それに、こういう所に虫はよく湧くものだ。特に気になったのは左右どちらも、ゴム製の板と板のつなぎ目に大きな隙間ができていることだ。

⑦洗面所_扉下の床3

しかも右側に至っては、上部まで大きな隙間が空いており、害虫の恰好の住処となり得る。板のつなぎ目は勿論、大きな空間の奥の奥まで満遍なく噴射した。

⑦洗面所_扉下の床4

缶がかなりスカスカしている。洗濯機までもつのかどうかハラハラする。

⑨洗濯機_壁下の板隙間と防水パン

次が一応最後となる、洗濯機周りだ。洗濯機置き場には珍しく扉が取り付けられており、閉めると洗濯機が見えず廊下の見た目が良くなる。しかし、この扉の隙間にもヒメマルカツオブシムシが存在しており、床部分をじっくり観察してみると、壁の角や床に近い壁、さらには防水パンの上にまで幾数匹も存在していたのだ。ヒメマルカツオブシムシをうんざりするほど見慣れてきた私でも、流石にこれは気持ちが悪い。最悪だ。
塵取りで奴らを処分し隙間の埃を大まかに取り除いた後、早速噴射していくのだが、ここでついに缶の中身がほぼ空になったようで、プッシュボタンを押してもスカスカという音とともに、申し訳程度の弱弱しい霧が出てくるだけになった。
一番じっくりと念入りに噴射したかった箇所で、まさかの燃料切れ。それでも最後の最後まで粘りに粘り続け、物足りなさは否めないがどうにか終わらせることができた。

⑨洗濯機_壁下の板隙間と防水パン

総括_虫キラーを1缶使い切って

私の家は1Kの11畳程度の広さなのだが、この独身用の部屋に『4畳あたり1プッシュ』と掲げている虫キラー缶が完全に空になるということは、効果が有り余るほど入念に噴射していたということだ。家中の隙間という隙間を数cm間隔で噴射していたのだから、『4畳あたり1プッシュ』の想定使用量をはるかに上回るのは当然である。それにしても、僅か数時間程度で殺虫剤を1缶使い切るとは思わなかった。このようなことは一般的に見ても稀なのではないだろうか。
それにしても、缶が空になるまで噴射したにも関わらず、ベトつきは一切なく臭いも無臭で、とても快適だ。

1缶1,110円する殺虫剤を僅か数時間で空にした私。それでもまだ、洗濯機周りに未練が残る。
ということで早速本日、フマキラーの虫キラーを、今度は2缶購入した。なんと明日には届くそうだ。届き次第、洗濯機周りをさらにじっくり噴射していこうと思う。

追記

8月18日 15:00頃、昨日注文したフマキラーの虫キラーが無事2缶届いた。
届いて速攻、袋から1本を取り出してパッケージを破り、そのまま迷うことなく洗濯機に直行する。そして未練が残っていた箇所(というより洗濯機周り全て)をこれでもかというくらいに何度も何度も噴射した。新品で中身がたっぷりある状態で執拗に噴射できる安心感と爽快さ。これでようやく完遂したといえよう。

もしまた万が一ヒメマルカツオブシムシを見かけることがあれば、虫キラーの在庫は確保してあるのですぐさま使用していく所存である。